最も安い電源、原発から太陽光に

　国（くに）の役所（やくしょ）の経済産業省（けいざいさんぎょうしょう）は、原子力（げんしりょく）や火力（かりょく）、太陽光（たいようこう）など発電（はつでん）のために必要（ひつよう）なお金（かね）（コスト）の、2030年（ねん）時点（じてん）の試算（しさん）を出（だ）しました。最（もっと）も安（やす）い電源（でんげん）が、原発（げんぱつ）から事業（じぎょう）用（よう）太陽光（たいようこう）に代（か）わったことが明（あき）らかになりました。

　原発（げんぱつ）は、04年（ねん）に他（ほか）の電源（でんげん）に比（くら）べて安（やす）い「5・9円（えん）」と計算（けいさん）され、利用（りよう）を進（すす）める理由（りゆう）の一（ひと）つになっていました。しかし、東京電力（とうきょうでんりょく）福島（ふくしま）第（だい）1原発（げんぱつ）事故後（じこご）に安全対策（あんぜんたいさく）費（ひ）などが増（ふ）え、今回（こんかい）は15年（ねん）の試算（しさん）より1割（わり）程度（ていど）高（たか）くなりました。1キロワット時（じ）あたり「11円（えん）台（だい）後半（こうはん）以上（いじょう）」で、政府（せいふ）などが訴（うった）えてきた「発電（はつでん）コストが安（やす）い」との理由（りゆう）が揺（ゆ）らいでいます。

　一方（いっぽう）で、再生可能（さいせいかのう）エネルギーは、コストが低下（ていか）しました。事業（じぎょう）用（よう）太陽光（たいようこう）は1キロワット時（じ）あたり「8円（えん）台（だい）前半（ぜんはん）～11円（えん）台（だい）後半（こうはん）」となり、全（ぜん）電源（でんげん）の中（なか）で最（もっと）も安（やす）くなりました。

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