「奄美・沖縄」世界自然遺産登録へ

　日本政府（にっぽんせいふ）が世界自然遺産（せかいしぜんいさん）に推薦（すいせん）する「奄美大島（あまみおおしま）、徳之島（とくのしま）、沖縄島（おきなわじま）北部（ほくぶ）及（およ）び西表島（いりおもてじま）」（鹿児島（かごしま）、沖縄（おきなわ）両県（りょうけん））について、国連教育科学文化機関（こくれんきょういくかがくぶんかきかん）（ユネスコ）の諮問機関（しもんきかん）、国際自然保護連合（こくさいしぜんほごれんごう）（ＩＵＣＮ、本部（ほんぶ）・スイス）は１０日（とおか）、登録（とうろく）するよう勧告（かんこく）しました。７月（がつ）１６～３１日（にち）にオンライン形式（けいしき）で開（ひら）かれるユネスコ世界遺産委員会（せかいいさんいいんかい）で正式（せいしき）に決定（けってい）されます。

　４島（とう）からなる推薦地（すいせんち）は、九州（きゅうしゅう）から台湾（たいわん）の間（あいだ）に連（つら）なる琉球列島（りゅうきゅうれっとう）の一部（いちぶ）。推薦地（すいせんち）には９５種（しゅ）の絶滅危惧種（ぜつめつきぐしゅ）が生息（せいそく）し、このうち奄美大島（あまみおおしま）の「アマミノクロウサギ」や沖縄島（おきなわじま）北部（ほくぶ）の「ヤンバルクイナ」など、この地域（ちいき）の固有種（こゆうしゅ）が７５種（しゅ）を占（し）めます。

　奄美（あまみ）・沖縄（おきなわ）を巡（めぐ）っては２０１８年（ねん）、登録（とうろく）延期（えんき）を勧告（かんこく）されました。政府（せいふ）は推薦地（すいせんち）を整理（せいり）し、生態系（せいたいけい）に悪影響（あくえいきょう）を与（あた）える外来種（がいらいしゅ）対策（たいさく）をするなどして、１９年（ねん）にユネスコに推薦書（すいせんしょ）を再（さい）提出（ていしゅつ）しました。

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